★.:* ◌𓐍𓈒 LAST シンデレラ 𓈒𓐍◌ *:.★~挙式前夜に運命の出逢い~

 期待に胸を特大に膨らませ耳までドキドキ心音が響く中、隣の続き部屋からノック音が聞こえてきた。

 まさか!?

「はいっ」

 超ドキドキが、耳から飛び出す音を聞きながらドアが開くのを待つと、凌駕さんより若い男性が緊張した様子で顔を覗かせた。

 ……別人。

 ガッカリすると同時に特大ハートが一瞬で縮み意識が薄れ行く。

「初めまして。大和こ……大和凌駕です」

 彼の低い緊張した声に我に返るとすぐにテーブルの前に歩いて来た。

 ……やっぱり映画みたいに都合良くいくわけない。

 私は、完全に魂抜け出た感覚ながらも、必死に現実に向き合う覚悟を決め彼を見上げた。するとどことなく凌駕さんに似ていてつい凝視してしまう。

「……あの」

「……は、初めまして御縁結(みえにしゆい)です」

 私は、動揺しながら立ち上がり会釈すると、彼も慌てて会釈し返した。

「急遽、代役を引き受けて下さりありがとうございます。この不祥事は、全て私の責任です。本当に申し訳ありません」

 彼は、深く頭を下げ体を震わせていた。相当ショックを受けているに違いない。

 当然よね……。挙式当日、新婦に逃げられるなんて漫画の世界みたいな悪夢が、我が身に降り掛かるとは普通思わない。その気丈な姿に私も目頭が熱くなる。

「……頭上げて下さい。一番辛いのは、大和さんですよね。できる限り協力しますから」