「……美味しい! お酒ってこんなに美味しいんですね」
「そりゃ良かった。期間限定で地球をイメージしたカクテル。俺のは、天空の蒼さをイメージした物」
彼は、嬉しそうにブルーのグラデーションがとても美しいカクテルを手に取り、私のグラスに軽く当てた。
「独身最後の晩餐に乾杯!」
「あ、ごめんなさい。先に飲んだりして」
「全然いいけど、空きっ腹は酔いが早く回るから食べながらね。ここのローストビーフは、絶品だよ」
ローストビーフ……滅多に食べられない贅沢品である。でも宣言通り珍しく飲みたい気分の私は、スルーして一気にグラスを空にした。
「おかわり! 食べたら飲めなくなります」
彼は、小さな溜息漏らして苦笑いを見せた。
「いいから先に食べろ。今夜は、とことん付き合う……明日は、午前? 午後?」
「トワイライ……明日の話封印です。……フルーツ食べよ」
しまった! あの人に『極秘ミッションね』と念押しされてるのについ……。まずバレるはずないけど、これ以上ポロリ厳禁!
「トワイライトか ……」
「だから禁止! お酒が不味くなります! 他にお勧めの物は? 甘くて美味しいのお願いします」
"仕方ないな……"という笑みを浮かべオーダーする彼との時間が楽しい分、寂しさはつのるが、いつものように唇に弧を描きその想いを払拭させた。
「そりゃ良かった。期間限定で地球をイメージしたカクテル。俺のは、天空の蒼さをイメージした物」
彼は、嬉しそうにブルーのグラデーションがとても美しいカクテルを手に取り、私のグラスに軽く当てた。
「独身最後の晩餐に乾杯!」
「あ、ごめんなさい。先に飲んだりして」
「全然いいけど、空きっ腹は酔いが早く回るから食べながらね。ここのローストビーフは、絶品だよ」
ローストビーフ……滅多に食べられない贅沢品である。でも宣言通り珍しく飲みたい気分の私は、スルーして一気にグラスを空にした。
「おかわり! 食べたら飲めなくなります」
彼は、小さな溜息漏らして苦笑いを見せた。
「いいから先に食べろ。今夜は、とことん付き合う……明日は、午前? 午後?」
「トワイライ……明日の話封印です。……フルーツ食べよ」
しまった! あの人に『極秘ミッションね』と念押しされてるのについ……。まずバレるはずないけど、これ以上ポロリ厳禁!
「トワイライトか ……」
「だから禁止! お酒が不味くなります! 他にお勧めの物は? 甘くて美味しいのお願いします」
"仕方ないな……"という笑みを浮かべオーダーする彼との時間が楽しい分、寂しさはつのるが、いつものように唇に弧を描きその想いを払拭させた。


