心臓の音がどんどん早くなっていく。
目が熱くなる。
「しかもさ〜」
もうやめてくれ。
これ以上私の悪口が聞こえるのは耐えられない。
「うざいよね」
「それな、調子乗ってるし」
「キモいよね」
トイレから聞こえてくる私の悪口。
どんどん私の心臓をえぐってくる。
卒業まであと少しだなのに嫌な思い出ができてしまいそうだ。
もうこれ以上聞きたくなくて急いで教室に戻る。
教室に戻って自分の席に座っても耳の中で私の悪口がひびく。
もう聞こえないはずなのに耳の中で繰り返される。
耳を塞いでうつむいた。
でも机の上に何故か文字が見える。
『うざい』
『キモイ』
さっきまで耳の中で繰り返されていた言葉が文字になって現れた。
思わず目を瞑る。
しばらくしてだんだん落ち着いてきた。
「まじうけるー」
「だよねー!お前天才」
「でしょ!」
女子たちが笑っている。
声でわかった。さっき、私の悪口を言っていた人達だ。
するとすぐに先生が教室に入ってきて授業が始まった。
授業中、全く集中出来なかった。
そのまま一日が終わった。
今日は夕桜と散歩する気にならなかったけど
卒業までずっと夕桜と過ごしたかったから
散歩することにした。
いつものように散歩が終わって家に帰った。
一人きりの部屋でテレビをつける。
何個かチャンネルを変えているとあるニュース番組が放送されていた。
右上の方を見ると
『いじめについてあなたはどう思う?』
と、大きく表示されていた。
見てみると再現VTRで何人かの女子に囲まれ、水をかけられている女の子がいた。
その瞬間、今日の女子たちを思い出す。
でもすぐに頭の中から追い出した。
ダメだ。
私は悪口を言われただけだ。
この女の子の方が絶対に辛いはず。
私はいじめられてるわけじゃない。
ただ、悪口を言われただけ。
そう自分に言い聞かせた。
蹴られたり、殴られたり、私より辛い思いをしてる人は沢山いる。だから自分がいじめられてるなんて思ってはいけない。
VTRが終わりスタジオにいた芸能人たちがいじめのことについて喋りだした。
「いやー、辛いね」
「なんでいじめって無くなんないんでしょうね」
「今のVTRでは暴力を受けていましたけどね、無視されたり避けられたりしてもそれはいじめですからね、自分がいじめだと思ったらいじめなんですよ」
その言葉を聞いてまた思ってしまった。
私はいじめられてるのか、でも絶対これはいじめじゃない。
無視されたり避けられたりする以下だ。
「そうですねー、無視されただけだからいじめじゃないって思う人いると思うけどいじめだからねー」
やっぱり悪口はいじめに入らないのだ。
私は悪口を言われただけでも辛かった。
なのに無視されたり避けられたり、蹴られたり水をかけられたり、いじめられている人達はどれだけ辛い思いをしているのか改めて考え、改めていじめは絶対にしてはいけないことだと分かった。
夜、明日の学校のことを考えると眠れなかった。
でも私には夕桜がいる。
そう自分に言い聞かせたが落ち着かなかった。
このまま嫌な思いで卒業式を迎えるのか。
と考えてしまう。
そのまま眠れない日が続いた。
登下校の時と休み時間だけは夕桜と一緒にいれるから癒されていたけれどやっぱり悪口が気になる日々が続く。
「美桜ってほんとにうざいよね」
「夕桜とラブラブすんなって感じ」
「それなー、あんなブスがなんで夕桜と?」
「まじそれ、勉強も運動もなん出来ないのに」
また私の悪口。
でも私より辛い人は沢山いると自分に言い聞かせる。
教室に戻って席につき、耳を塞ぐ。
もう慣れた、いつもの事だ。
「美桜?どうした?大丈夫?最近いつも耳塞いでる」
この声は夕桜だ。
大好きな夕桜。
夕桜にだけは弱い自分を見せてもいい、そう思ったが口が言うことを聞かなかった。
「あ、うん。大丈夫だよ」
すると夕桜が不安そうな顔をして
「いや、絶対大丈夫じゃない。美桜のこと見てればわかるよ、辛いことがあったらなんでも言っていいんだからな」
この優しい声にとろけてしまいそうだ。
もう全部夕桜に言ってしまおう、そう思った。
でもやっぱり口が動かなかった。
目が熱くなる。
「しかもさ〜」
もうやめてくれ。
これ以上私の悪口が聞こえるのは耐えられない。
「うざいよね」
「それな、調子乗ってるし」
「キモいよね」
トイレから聞こえてくる私の悪口。
どんどん私の心臓をえぐってくる。
卒業まであと少しだなのに嫌な思い出ができてしまいそうだ。
もうこれ以上聞きたくなくて急いで教室に戻る。
教室に戻って自分の席に座っても耳の中で私の悪口がひびく。
もう聞こえないはずなのに耳の中で繰り返される。
耳を塞いでうつむいた。
でも机の上に何故か文字が見える。
『うざい』
『キモイ』
さっきまで耳の中で繰り返されていた言葉が文字になって現れた。
思わず目を瞑る。
しばらくしてだんだん落ち着いてきた。
「まじうけるー」
「だよねー!お前天才」
「でしょ!」
女子たちが笑っている。
声でわかった。さっき、私の悪口を言っていた人達だ。
するとすぐに先生が教室に入ってきて授業が始まった。
授業中、全く集中出来なかった。
そのまま一日が終わった。
今日は夕桜と散歩する気にならなかったけど
卒業までずっと夕桜と過ごしたかったから
散歩することにした。
いつものように散歩が終わって家に帰った。
一人きりの部屋でテレビをつける。
何個かチャンネルを変えているとあるニュース番組が放送されていた。
右上の方を見ると
『いじめについてあなたはどう思う?』
と、大きく表示されていた。
見てみると再現VTRで何人かの女子に囲まれ、水をかけられている女の子がいた。
その瞬間、今日の女子たちを思い出す。
でもすぐに頭の中から追い出した。
ダメだ。
私は悪口を言われただけだ。
この女の子の方が絶対に辛いはず。
私はいじめられてるわけじゃない。
ただ、悪口を言われただけ。
そう自分に言い聞かせた。
蹴られたり、殴られたり、私より辛い思いをしてる人は沢山いる。だから自分がいじめられてるなんて思ってはいけない。
VTRが終わりスタジオにいた芸能人たちがいじめのことについて喋りだした。
「いやー、辛いね」
「なんでいじめって無くなんないんでしょうね」
「今のVTRでは暴力を受けていましたけどね、無視されたり避けられたりしてもそれはいじめですからね、自分がいじめだと思ったらいじめなんですよ」
その言葉を聞いてまた思ってしまった。
私はいじめられてるのか、でも絶対これはいじめじゃない。
無視されたり避けられたりする以下だ。
「そうですねー、無視されただけだからいじめじゃないって思う人いると思うけどいじめだからねー」
やっぱり悪口はいじめに入らないのだ。
私は悪口を言われただけでも辛かった。
なのに無視されたり避けられたり、蹴られたり水をかけられたり、いじめられている人達はどれだけ辛い思いをしているのか改めて考え、改めていじめは絶対にしてはいけないことだと分かった。
夜、明日の学校のことを考えると眠れなかった。
でも私には夕桜がいる。
そう自分に言い聞かせたが落ち着かなかった。
このまま嫌な思いで卒業式を迎えるのか。
と考えてしまう。
そのまま眠れない日が続いた。
登下校の時と休み時間だけは夕桜と一緒にいれるから癒されていたけれどやっぱり悪口が気になる日々が続く。
「美桜ってほんとにうざいよね」
「夕桜とラブラブすんなって感じ」
「それなー、あんなブスがなんで夕桜と?」
「まじそれ、勉強も運動もなん出来ないのに」
また私の悪口。
でも私より辛い人は沢山いると自分に言い聞かせる。
教室に戻って席につき、耳を塞ぐ。
もう慣れた、いつもの事だ。
「美桜?どうした?大丈夫?最近いつも耳塞いでる」
この声は夕桜だ。
大好きな夕桜。
夕桜にだけは弱い自分を見せてもいい、そう思ったが口が言うことを聞かなかった。
「あ、うん。大丈夫だよ」
すると夕桜が不安そうな顔をして
「いや、絶対大丈夫じゃない。美桜のこと見てればわかるよ、辛いことがあったらなんでも言っていいんだからな」
この優しい声にとろけてしまいそうだ。
もう全部夕桜に言ってしまおう、そう思った。
でもやっぱり口が動かなかった。



