そんな事を考えながら学校から帰っていたら
親友の美咲に声をかけられた
「花奈!」

「どうしたの?」

「あのね!私良い事思いついたんだ!」

だいたい美咲の良い事は無茶な話が多いから聞き流そうとしながら一応聞いてみることにした

「良いことって?」

「卒業式の日、お互い好きな人に告白しない⁈」

美咲にも好きな人がいた
それは、昔から私たち仲の良かった煌
今となっては、人気の生徒会長になってしまった

少し抜けていて、天然で可愛い美咲にはとても似合っていると思うし、なによりもその2人仲が良いから大丈夫だと思うけど
そんな人に告白するのには相当な勇気がいると思う

「本当は、怖いんだけどね〜
 お互い好きな人と違う高校になっちゃいそじゃ
 ん?」

今まで、好きな人と同じ高校に行けるように美咲と頑張ってきた
でも、やっぱり違う高校になりそうだった

「それに!お互い2人で一緒なら怖くないか
 なって思ったんだけど、どうかな…?」

こんなに勇気を出している親友を否定することはできなかった。
というよりも、自分が後悔したくなかった
それに、この焦りを感じていた事もあって

「いいかもね!」

と言ってしまった
美咲は断られると思っていたようで嬉しいそうにしていた

「私だけ振られるようなことがあっても美咲が慰
 めてね!」

「花奈こそ、私が振られたら慰めてね!」

「もちろん!」

でも、さっきも言った通り
美咲が振られる事はないと思っている
仲が良くてよく2人でななさそうにしている姿を見かけたりするからだ

それに比べて私は…

「って!聞いてる?」

「んっ?なんの話だっけ?」

「も〜、やっぱり聞いてなかった
 花奈と悠って前はもっと仲良かったのにね 
 って話」

「そんなに仲良かったっけ?」

「そうだよ!あの時は絶対両思いだったよ!」

「だったら、良かったな〜」

「花奈って自分に自信ないよね〜
 もっと自信持って良いのに私の自慢の親友なん
 だから!」

自信がないその言葉が響いてそんな自分を変えたいと思った

「私も、美咲は自慢の親友だよ!」

そんな事を言いあっていたら、
気づいたら家に着いていた

「じゃあ〜また明日花奈!」

「また明日!」

それからの夜は、受験も近くなってきたので勉強もしながら美咲といっぱい告白の作戦会議をした