…あたしの好きな飲み物覚えててくれたんだ─── そんな些細な事でさえ心暖まる出来事になるのは、 やっぱりあたしが渚を好きだから。 「話ってなに?」 優しい目をした渚の瞳にあたしが写る。 なんだか急に辛くなって、静かに顔を伏せた。