最後に、 見えなくなったあなたへ… 「…渚に、永遠の愛を…」 渚とあたしじゃ永遠なんて言葉、 似合わないし到底無理な願いだった。 けど二人なら、 永遠の愛を誓える気がするの。 いいじゃない。 たまにはこんな恋も… 「…はあ、」 ホットココアを飲み干すと、あたしはゆっくりと息を吐いた。 「沙雪、ありがとう」 曲がり角で立ち止まったあなたが漏らした、 小さな感謝の言葉。 「渚、ありがとう」 あなたと恋をして幸せだったあたしの、 小さな感謝の言葉。 えんど