飲み物がないと寒い中ぼやいていたあたしに、 見ず知らずのあなたはくれたよね? まだ他のクラスで、 名前も学年も分からなかった頃だけど。 あの時くれたホットココア、 本当に暖かくて、 それでいて甘かったよ… 恋してる味だった。 ─「言葉にしなきゃ、分からない」 渚、 彼女への気持ちはね、 言葉にして初めて本物になるんだよ。 だから後悔しないように、 同じ思いでいることをあなたのその優しさで、 彼女を包みながら告げてあげて下さい。