「…渚…っ、…渚っ!」 曇った窓を手でこする。 ガラスは冷たくて、 まるで外にいるみたいに体が冷えた。 「…行かないでよ、」 少しでも弱音を吐いたら、 あたし渚に気持ちを言っていたかも知れない。 だからせめて渚のいない今だけは、 弱くて良いかな?