「アハハ、慌て過ぎー。鈴香が乃愛が働いてるカラオケに行きたいって言うからさぁ。雪夜、やっほー」




パタパタと手で顔を扇ぎながら視線を隣に移すとニッコリ笑った鈴香と目が合う





「おー、今日は涼介と一緒じゃねぇの?」




「涼介はバイトなの。あ、紹介するね。この間、ウチらの学校に転校してきた鈴香。んで、彼氏の友達の雪夜。よく、乃愛と雪夜と4人で遊んでんだ〜。でね…鈴香、聞いてる?」




美沙希が二人を紹介している間に、デンモクとマイクを手にして振り返ると鈴香が雪夜を見て固まっていた




「え?あ、うん。聞いてる…雪夜……君だっけ。皆、仲いいんだね」




そう言った鈴香の顔を見て、心臓が鈍い音を立てた