「「間に合った」」

  

同じタイミングでやって来た雪夜も、胸を撫で下ろしている




「今日は俺達でフロントだな。そう言えば、来週からホールするように言われただろ?」




「うん。フロントは出来るようになったからって。でも、ホールって大変そう。私に出来るかな…」




「俺が指導するように主任から頼まれてるから心配すんな」




雪夜の大きな手が頭に置かれ、ポンポンとリズムよく叩かれ顔を覗き込まれる




最近、スキンシップが多い気がする…



そんな事を思いながら、うっとりと雪夜を見つめていると…



「イチャついてる所、すみませ〜ん」



突然、声をかけられ心臓が跳ねる




「は、はい!すみませんッ」



パッと離れて後ろを振り返ると美沙希と鈴香がいた



「え?ど、どうしたの?」



バクバクとなる心臓を落ち着かせる為、手を胸に置く