雪夜と別れたあの日から その事に関して何となく皆、触れなかった
それは私に気を遣っているんだと気づいていた
「……ちょっとな」
雪夜は私から目を逸らさずポツリと呟く
「何、その含みのある言い方。余計、気になるんだけど」
上田君は交互に私達二人の顔を見る
「まぁ、まぁ…いいじゃねぇか。せっかく花火見に来てんだ。ほら、見ろうぜ」
涼介の言葉に助けられた
「あ〜、終わっちゃった。また来年も一緒に見に来ようね!」
美沙希は涼介と手を繋いだまま、私と雪夜を覗き込んだ
「あぁ」
「うん、来ようね」
私達の返事に美沙希は満足気に頷いた
「え?それって、俺も入ってんだよね?」
「さあ?どーかなぁ?」
美沙希と上田君は、花火が終わる頃には すっかり仲良くなっていた
余韻が残る中、私達は会場を後にした



