✧*。最愛✧*。



仕事が終わり更衣室から出ると、雪夜が待っていた



「あれ?雪夜だけ?」



「あぁ。上田は今、主任に呼ばれてる」




駐輪場まで一緒に行き スクーターに鍵を差し込んだ時、ポケットに手を入れたままの雪夜が隣に立った



どうしたのか…と雪夜を見る



「……この前 上田から聞いたんだけど、あいつ お前ん家に行ったの?」




「あぁ…あの時の事か。近所のスーパーに買い物に行った時にね…偶然、会って。荷物を運んでもらったの。……ん?雪夜、どうしたの?」



下を向き、何の反応もしない雪夜を覗き込んだ




目にかかった前髪の隙間から黒い双眼が私を捉えて離さない



吸い込まれそうな瞳に心臓がドキドキと煩(うるさ)い




目を逸らせずにいると、私達を呼ぶ声で我に返った