瀬戸さんがフロントから姿を消したのを確認すると、雪夜が隣に来た
「お前、何で…」
そう言えば……ずっと前…事故に合う前、雪夜が『カラオケでバイトする』って言っていた
だけど、まさか ここのカラオケだとは………
「ハ、ハハハ……わ、私も、そろそろ自立しようかと思って……」
流石に家庭の事なんて言えるはずもなく、何とか誤魔化す
「何?もしかして、二人って知り合い?雪夜、こんな美人が知り合いにいるなら紹介しろよ」
私達の間に強引に割って入ってくると、右手を出された
「俺、雪夜のクラスメイトで上田晴彦(うえだはるひこ)。えーっと、鷹橋…何ちゃん?」
「あ、鷹橋乃愛です。よろしくお願いします」
そう言って、握手をしようと右手を出すとパシッと冊子が掌に収まった
「あっ!おいッ雪夜、邪魔すんな!せっかくの乃愛ちゃんとの握手だったのに」
「うるせーな、もうすぐオープンだろ。準備しろ」
「ちぇー。雪夜のケチ」
首を傾げながら、手の中にある冊子を見ていると雪夜が それを取り上げた



