あんまり長居するのも気が引け、食べ終わった食器を片付けて帰る支度をする 「泊めてくれて ありがとう…。助かった。服は洗ってから返すから。じゃあ……また」 着ていた服を手に取り玄関へ向かおうとした時、パシッと腕を掴まれて振り返る 「……」 「雪夜?」 どうしたのかと雪夜の顔を見ると、真剣な眼差しで見つめられドキンと心臓が跳ねる 「……いや、何でもない」 目を逸らしながら、そっと手を離す 「そっか。……じゃあ、帰るね」 玄関のドアを開き、雪夜の家を後にした