✧*。最愛✧*。




暫くして、二人の男が紙袋を手にして戻って来た



「貸せ。確認する」



紙袋を受け取ると、袋の中からお金を取り出した



5つの札束と、何十枚かの万札を見て、男は舌打ちし それらを数え始めた



その間、母親は異常な程に震えていた



男は数え終わり、お金を紙袋に入れた後テーブルに置くと、ソファーを蹴り倒した



「足りねぇぞ?残りの金はどうした」



「あ…ぁ……それ、は……乃愛…が」



パンッ



その音にビクッと体が揺れた



目を瞑りたくなるような音と共に母親が倒れた




「また、娘のせいにすんのか?てめぇ、とことん腐ってんな」




まるで虫ケラを見るような目で母親を見て、スッと首筋に手を伸ばした



「ひ…」



息を飲んだ母親は顔面蒼白にさせ、男を見上げた



「これか?」



母親の首に飾られた見るからに高級そうなダイヤのネックレス




「あ……これ、は」



グイッとネックレスを力任せに引っ張ると鎖が千切れ母親の首から外れた





「さて、誰が嘘ついてたかも はっきりしたし、どう落とし前つけてもらおうか…。よく見りゃ結構 美人だな。使った分、その体で返してもらうとするか。おい、連れて行け」




母親の顔を覗き込みニヒルに笑うと、連れて行くように周りに指示を出した