✧*。最愛✧*。




その中の一人の男が品定めするかのように上から下まで舐めるように見てくる


 
まるで獣に睨まれているかのような感覚





「乃愛!!」




声がした方を見ると男達に囲まれて泣いている母親が目に入る





「一体、何なの?」





状況が把握出来てない私は、ぐるりと部屋を見渡した



「あぁ、これは失礼。君のお母さんとウチの下の者が組の金に手を出しててね。すると何だ…お母さんは娘に渡したって言うじゃないか。だから、確認しに来たんだよ」




そう言いながら、別の男が気味が悪い笑みを浮かべて近づいてくる




「まぁ。きっちり返してくれりゃあ、手荒な真似はしない。でも返せないと言うなら、こっちも考えなきゃならねぇ」



本当、母親には同情する……



馬鹿な男に捕まったもんだ




「……きっちり返したら何もしないの?」



「あぁ。しないさ。俺も鬼じゃない。場合によっちゃあ、きちんと落とし前をつけさせてもらうがなぁ」



『若』と呼ばれた男が、そう言いながら母親を見る




「本当ね?返したら大人しく帰って」



「あぁ、いいだろう。約束しよう」



私は縺(もつ)れそうになる足を動かして男の横を通り過ぎ、急いで部屋へと向かう