✧*。最愛✧*。




「そんな…ッ」




……雪夜 



私は手術室の扉に目を向けた



すると丁度 手術中のライトが消え、中から先生が出てきた



私と美沙希は、長椅子から立ち上がり先生の元へ駆け寄った


「あの…中の二人は、どうなりましたか?無事ですか?」




「君達は、あの二人の…彼女かな?」




「はい。あの……先生、トレッドヘアの人の容体は?」



美沙希は不安な色を隠せず先生に問い詰める



「あぁ、その子は 左足骨折と打撲だよ。頭も軽く打ってるから、ちょっとした脳震盪(のうしんとう)が出たみたいだが大丈夫。すぐに目が覚めるよ」




美沙希は それを聞いて安心したのか、その場に崩れるように座り込み泣き出した



「黒髪に金髪のメッシュの子は左腕の骨折に打撲…それと頭を強く打っててね、目が覚めるかどうか分からない状況なんだ」



「……え?」


ホッとしたのも束の間、一気に目の前が暗くなる



手術室からベッドに乗った雪夜と涼介が出てきて、病室へと運ばれて行く



私達は先生にお礼を言い、その後を追いかけた



錦先輩は、その場から動かず佇んでいた