薄暗くなった海辺で携帯の光を頼りに花火に火をつける
「わぁー…綺麗。あっちょっと、涼介!こっちに花火向けないでよ!危ないじゃん」
「ぉわ!美沙希、お前こそ危ねーし!」
キャッキャッと、はしゃぐ二人を横に私は線香花火に火をつけた
パチパチと小さく火花を散らしながら、燃えていくのを眺めていると、同じように線香花火を持った雪夜が隣に座った
「……私ね、花火の中で線香花火が一番好きなんだ」
「俺も。この儚い感じがいいよね。でも線香花火が好きだってヤツ、あんまりいないのに。共感出来るっていいな」
知ってるよ
雪夜が線香花火が好きだって事も、昼の海より夜の海が好きだって事も、夏よりも冬が好きって事も……
私と雪夜は好きな物が同じ
だって、ずっと一緒にいたから



