そんな私の後を追って来た雪夜は、確保した場所へ案内してくれた
「クククッ本当、あいつらってラブラブだよな」
喉を鳴らして笑う雪夜を そっと盗み見るとバチッと目が合って慌てて視線を逸した
「いつもの事だよ…」
海小屋で借りたパラソルの陰に座り海を眺める
潮の香りに混じってパーカーから雪夜の香水の香りが鼻をくすぐる
大好きな雪夜の香り…
「なぁ、お前さ………海、泳ぐ時も それ着とけ」
「え、何で?濡れるじゃん。いいよ、日焼け止め塗るから」
隣を見ると、明らかに不機嫌な顔の雪夜
「そういう意味じゃねえ。……はぁ、これ以上お前のその姿を他のヤロー共に見られんのが気に食わねえんだよ」
「……え?」
それは一体、どういう意味なんだろう…
いや…今の雪夜は私に恋愛感情はないんだ
でも……そんな言い方されたら、勘違いしちゃうよ
クスッと笑って誤魔化すように立ち上がった
「じゃ、お言葉に甘えよっかな。さて、せっかく来たんだから、泳ごうっか」
丁度、そこへバカップルが戻って来て私達は海へ向かって走った



