それを見ていると目の前に手が差し伸べられた
視線を上げてみると、雪夜が私を覗き込んでいる
「大丈夫か?ほら…手」
「ありがとう」
グイッと立たせもらい砂を払う
「お前、ほんっと危なっかしい。目が離せねえ。ほら着とけよ」
そう言って、雪夜は着ていたパーカーを脱ぐと私に着せた
「あ、ありがと」
雪夜の不意打ちに、赤いであろう顔を隠すように下を向いた
「雪夜、今に始まった事じゃねえぞ。こいつら、目ぇ離すと必ずトラブってるからな。特にヤロー共と」
はぁ…っとため息つき、美沙希を見る涼介
「こんな事、好きでしてる訳じゃないし。相手から来るんだもん。しょうがないじゃん」
そんな事 言いながら、美沙希は涼介に抱きついていた
「全く…自覚あんのかよ、ウチの嫁は……。分かってて言ってんのか?首輪つけるぞ」
「いいよ?涼介になら」
いや、まだ嫁じゃねーし…首輪つけんな!
心の中でツッコミを入れ、目の前で繰り広げられるイチャイチャタイムを、いつまでも見てられなくてクルリと向きを変え二人を放って歩き出した



