「……雪夜。ゴメン、待っててあげられなくて」 こんな事、言いたくなかったけれど… 「人の心は移ろいゆくもの……だよ。時間の流れと同じように、人も また変わっていく。私は、雪夜が好きだった頃の私じゃない。だから、もう雪夜には会わない」 そう言い放った私を映した黒い瞳が涙で滲んだ その涙を隠すように俯く彼に、私は何もしてあげれない 今の私がしてあげれるのは…彼の不安を取り除いてあげる事くらい 「玲央、家に帰ろう」 そう言って冷たくなった手を握り締めた