✧*。最愛✧*。



「乃愛、聞いたよ。全部、聞いた。雪夜は、すぐ思い出すよ。だって乃愛の事、大事にしてたし本気で愛していたから」



ギュっと握っている美沙希の手に私の手を重ねた



「さっき、母親が出て行った……男と住むんだって。私に お金だけやって……あんな親でも私にとっては、ただ一人の母親なのに…私には、もう何もない。何も残ってない。雪夜でさえも…ッ。私、独りになっちゃった……」




名前を出しただけで喉の奥が熱くなって涙を堪える事が出来なかった




「何、言ってんの!乃愛には私がいる!涼介も!雪夜だって!あんたは独りじゃないよ!だから そんな事言わないで」




それから、美沙希の腕の中で随分と泣いた




その日は美沙希が泊まってくれて本当に良かった



沢山の感情を はき出す事が出来て、そのお陰で少しだけ元気が出てきた




私一人だけだったら、とても耐え切れなかったと思う