✧*。最愛✧*。



二人の横を通り過ぎる時、雪夜の手が私の手首を掴んだ



「待って」


 
「………」



何も言わずにいると、雪夜の胸の中で泣いていた鈴香が 顔を上げ私を見た



「えッ……。の、乃愛…ちゃん?何でここに!?」




まさか私がここにいると思ってなかったであろう彼女は、私を見るなり目を丸くした



そんな彼女を一瞥し、雪夜に目を向けた



「離(はな)して。私、あんた達の茶番に付き合ってる暇はないの」



だけど、逃さないと言わんばかりに雪夜の手に力が入る



「鈴、どういう事か説明して?」



そう問われた彼女は目を白黒させて黙り込んでしまった