外に出ると、冷たい空気が体を包み込んだ
曇天の空から はらりはらりと白い雪が舞い降りてきている
バイクの所まで来ると玲央は振り向き 私の頭に手を伸ばして引き寄せ、そのまま優しく抱きしめる
「早く来てやれなくて、ゴメンな。もう大丈夫だから」
ポンポンと優しく背中を叩くリズムが、ショックで震えていた体と混乱した気持ちを落ち着かせてくれる
「玲央………助けに来てくれて、ありがとう」
「ん」
玲央はバイクに跨(また)がると、ヘルメットを私に渡した
「ほら、帰るぞ」
ヘルメットを被り、玲央の後ろに乗ると ゆっくりバイクが発進した



