いつの間にか電話をかけていたんだ 必死過ぎて気付かなかった 殴られた雪夜は口元の血を腕で拭うと、玲央を睨みつけた 「何で お前がいるんだよ?玲央。てめぇは部外者だろうが」 「まぁ…部外者だけど、全く関係ないとは言えねぇな。今、乃愛は俺ん家にいるからな」 それを聞いた雪夜は目を見開いて私を見た 「なぁ、雪夜。少し落ち着いて話せよ」 そう言いながら玲央は 未(いま)だに噎せてる私の所に来て、背中を摩(さす)ってくれた