目の前にいる人は、本当に あの雪夜なの? 私が知っている雪夜とは、まるで別人 胸ぐらを掴んだまま喉元をグッと押さえつけてる雪夜の腕を、どうにか外したくて手を伸ばして もがくけど、男の力には勝てない 「ゆ…き、離…し………ッ苦、し…」 「鈴の苦しみはッ!こんなもんじゃねえんだよ!!」 だんだん息苦しくなってきて、涙で視界がボヤけてくる もぅ…ダメ 意識が朦朧として全身の力が抜けていく