✧*。最愛✧*。



縁側に出ると、冷たい風が私の髪の毛をさらっていく



見上げると雲一つない空にキラキラと星が瞬(またた)いている




「寒いな」



突然掛けられた声に 反射的に視線を下げると同じように空を見上げる玲央がいた



「蒼兄から聞いた。帰るんだってな」



「うん…今まで、ありがとう。玲央には本当、感謝している。お陰で立ち直る事が出来たから」



一人だったら無理だった



「……今度の日曜日だな。雪夜と会うんだろ?」




「うん…」



雪夜に会うのが こんなにも憂鬱だと感じた事がなかった



話しって…何だろう



何を言われるんだろう



「一緒に付いて行ってやろうか?俺は部外者だから部屋には入らないけど、外で待つ事は出来るし」



不安に駆られて、思わず『うん』と言う所だった…だけど、そんなんじゃ駄目だ



そこまで迷惑もかけられない