✧*。最愛✧*。




玖賀家に帰る途中、玲央にお願いして私の家に寄ってもらった



家に上がり 真っ直ぐ自分の部屋に入ると、以前 雪夜から受け取った紙袋は そのままの状態でそこにあった



それを無視して引き出しを開け、少し黄ばんだ封筒を手に取って部屋から出る




「他に持って行くのはないのか?」



「…うん」



鍵を掛けた後、再び玲央の後ろに乗って玖賀家へと向かった





すっかり日が落ちてしまった空を、部屋の窓から見上げてると、玲央が後ろから抱きしめる



「乃愛…大丈夫か?」




「…ん」

 


私は玲央の腕に手を添えた




「雪夜は…もう私が知ってる雪夜じゃない…きっと涼介も美沙希も……会うのが、怖い」



私は玲央の胸に顔を埋めた