私の腕を掴んでいる雪夜の手にグッと力が入る
「痛っ」
こんなに怒ってる雪夜は今まで見た事がない…
一体、どうしちゃったの……?
その瞬間、玲央は雪夜の手を掴み捻り上げた
「雪夜、やめろ。痛がってんだろ」
そう言われて少し冷静になったのか、バツが悪そうな顔をした
雪夜は深く息をして、鋭い視線を再び私に向けた
「なぁ、乃愛。俺は お前に対して正直、苛立ちさえ感じる。涼介だって最近は お前に不信感を抱いてる。美沙希は最後まで半信半疑だったけど…あの姿を見せられて、言葉を失ってたぞ」
「不信感?あの姿…?」
何の事を言ってるんだろう…
私、雪夜や皆を怒らせるような事 何かしたのかな?
それとも私が気付いていないだけ?
「来週の日曜日、俺ん家に来て。話しがある」
「……分かった」
何を言われるんだろう…少しだけ怖い
でも…どのみち、このままっていう訳にはいかない



