✧*。最愛✧*。




私の腕を掴んでいる雪夜の手にグッと力が入る



「痛っ」



こんなに怒ってる雪夜は今まで見た事がない…



一体、どうしちゃったの……?



その瞬間、玲央は雪夜の手を掴み捻り上げた



「雪夜、やめろ。痛がってんだろ」



そう言われて少し冷静になったのか、バツが悪そうな顔をした



雪夜は深く息をして、鋭い視線を再び私に向けた



「なぁ、乃愛。俺は お前に対して正直、苛立ちさえ感じる。涼介だって最近は お前に不信感を抱いてる。美沙希は最後まで半信半疑だったけど…あの姿を見せられて、言葉を失ってたぞ」




「不信感?あの姿…?」



何の事を言ってるんだろう…



私、雪夜や皆を怒らせるような事 何かしたのかな?



それとも私が気付いていないだけ?



「来週の日曜日、俺ん家に来て。話しがある」




「……分かった」



何を言われるんだろう…少しだけ怖い



でも…どのみち、このままっていう訳にはいかない