「無断欠勤した上、私事(しじ)で辞める事になり申し訳ありません」




店長に頭を下げる




「まぁ…無断欠勤は良くなかったけれど、真面目な鷹橋ちゃんがそうしたって事は、それなりの理由があったって事だよね?」




「…すみません」 



制服を受け取った店長は、ため息混じりで引き出しを開け茶封筒を取り出した



「本当は振込なんだけど、直接手渡そうと思って。これ、最後の給料」



「え…。あ、ありがとうございます」




封筒を受け取り、もう一度 頭を下げた



「お世話になりました」



「これから色々あると思うけど頑張ってね」




事務所を後にし、外に出て駐輪場へと向かう