✧*。最愛✧*。



結局、その言葉に甘えて玖賀家に住まわせてもらって数日が過ぎた



毎日のように玲央は私の所に来て、私の話しを聞いてくれた



自分が思っているより心は傷ついていて、いつも玲央の胸の中で涙を流した




部屋の縁側(えんがわ)に座って星空を見ていると、いつものように玲央が隣に座った



「ほら、少し食べろ」



そう言って差し出した皿には、玉子が入ったお粥



最近は 少しずつでも食べるように心掛けているけど、暫く食べていなかったからか胃が受け付けず吐く事もあった



それから消化にいいお粥を態々(わざわざ)作ってくれている



「…ありがとう」



私が食べている間、黙って側にいてくれる



「私、バイト辞めようと思ってるんだ。無断欠勤して辞めるとか迷惑な話しだけど…雪夜と同じバイト先だから……」




「辞めたいなら辞めればいい。お前の面倒くらい見てやれるから、働く必要はない」



そう言ったのは隣に座っている玲央ではなくて、いつの間にか部屋に入って来た『若』だった