雪夜が事故にあって、私の事が記憶から消えてしまった事…
転校生の鈴香が雪夜の幼馴染で、その子が雪夜を好きな事…
鈴香と雪夜を会わせた日から、雪夜の態度が変わっていった事…
いつも一緒にいた美沙希や涼介の態度が よそよそしくなった事…
そして、母親の事…
これまでの事を全部話して、自分でも処理出来ない感情を、全て玲央にぶつけた
言葉にする度に、少しずつ気持ちが軽くなるのが分かった
あぁ、なんだ…私は こんな風に誰かに聞いてもらいたかったんだ
頭を優しく撫でる手は、気持ちを落ち着かせてくれた
「なぁ…乃愛。兄貴が言ったように しばらくの間、ここにいろ。泣きたい時は俺が側にいてやるから」
玲央の言葉が素直に嬉しかった



