雪夜が病院に運ばれてから二ヶ月が経とうとしていた
左腕のギプスは取れ、体中の傷やアザは なくなっている
病室のドアノブに手をかけた時、隣の病室から涼介が顔を出した
「よ、乃愛。今日も見舞いか?ククク…通い妻かよ」
「もう!変な言い方しないでよ。それより涼介、足 大丈夫なの?」
視線を落とし、ギプスが取れた足を見る
「あぁ、平気。今からリハビリがあるんだ。もうすぐ退院、出来るしな。雪夜は?」
首を横に振るとポンっと頭に手が乗った
「雪夜は必ず目を覚ますさ。あいつが、いつまでも乃愛を一人にしとくはずねぇだろ。乃愛に対する雪夜の愛は異常だからな」
「ちょっと、異常って何よ?普通だし」
クククっと肩を揺らし笑う涼介を睨むと「ヤベ、リハビリ」っと言いながら、そそくさと離れて行った
手をかけたままのドアノブを動かし病室へ入る



