この家には男性が、ほとんどと言う
だから、お風呂は女が先に入るみたいで…早速、私は美央に連れられて風呂場へと来ていた
しかし…広い
ここは銭湯ですか?
何故か 美央と一緒に入る羽目になった私は、全裸で固まっていた
「風邪ひくから早く入りましょう」
目を白黒させる彼女に、腕を引っ張られて中に入り 体と頭を洗って湯船に浸かった
ほぅ…と全身の力が抜ける
いつもシャワーで終わらせてたから久々の湯船は気持ちいい
「美央と玲央って似てるんだね」
この家の兄妹は、皆 美形だ
「双子なんです。私が姉で、玲央は弟になります。玲央は見た目がキツそうに見えるけど、思いやりがあって優しいんです」
ニコニコと話す美央からは、家族を大切にしてる事が伝わってくる
私も小さい頃は、こんな風に姉の事を友達に話していた事を思い出した
「あの…ところで、鷹橋さんは何で学校休んでるんですか?」
「……何でだろ、分かんない」
色々、話すと黒くて醜い感情が湧き上がるから それ以上聞かれないように話しを誤魔化した
湯船の縁(ふち)に頭を預け、天井を見上げる
「今日、兄が突然 押し掛けてしまって、すみませんでした。鷹橋さんが 最近ずっと学校休んでるって私が話したら慌てて出て行って…」
「……何で、あなたのお兄さんは私に構うの?」
もくもくと立ち上がる湯気を見ながら、ずっと疑問だった事を口にした
「それは……私も分からないです。ただ、申し訳ない気持ちがあるからって言ってました」
やっぱり、母親を連れて行ったから同情してるのか
でも、悪いのは母親なんだから ここまでしてもらう必要はないのに



