✧*。最愛✧*。



見るからに怖そうな男達の間を 堂々と歩いて行き、家に入り長い廊下を過ぎ 中庭を挟んだ所にある離れ部屋に連れて来られた



その離れには、何個かの部屋があった


その中の一つの部屋の前で立ち止まりドアノブを回し中に入ると、私を ベッドに寝かせる



「この部屋は空き部屋だ。体調が良くなるまで この部屋を使え」




すると、コンコンとドアを叩く音がして そちらに視線を送ると、ドクンと心臓が跳ねた



雪夜と同じ制服を着た男の子が、様子を伺うように こちらを見ている



「玲央か。お前、学校は行かなくていいのか?」



玲央と呼ばれた彼は、スラっと背が高く 顔は、かっこいいと言うよりも綺麗と言った方がしっくりくる  



シルバーメッシュのマッシュヘアをワックスで綺麗にセットしてある




目の前の『若』を少し幼くしたような…そんな感じ



「行くさ。ただ、雪夜のご自慢の女を一目見とこうと思って。間近で見るのは初めてだからな」



その口振りからすると、私は雪夜の彼女のまま



「……違う。雪夜とは もう終わってるの。だから、彼女じゃない」



きっぱり言うと、玲央は目を見開いた



「へえ…そうなんだ。まぁ、そこら辺の事情は聞かないでおくよ。じゃ、蒼兄(あおにぃ)行ってくる」



「あぁ。あんまり学校で暴れるなよ?」



「ん」




そう言うと、彼は気だるそうに部屋を出て行った



「夕方には美央も帰って来るだろう。顔を見せて安心させてやってくれ」




みお…誰だろう



ぼんやり考えていると、次第に瞼が重くなってくる


「少し休め」



それを最後に私の意識はプツリと途絶えた