✧*。最愛✧*。



スクーターを走らせ向かう先は雪夜のアパート




ピンポーンとチャイムを鳴らすと、すぐに雪夜が顔を出した



部屋に上がると一つの紙袋がリビングに置いてあった



「急がせて悪いな。今から、友達が遊びに来るんだ…色々聞かれるのも面倒くさいからさ」



少し困ったように笑う雪夜の横を通り過ぎて、紙袋の所まで足を運ぶ

 


「そ、か。高校の友達?」



「ん」



短い返事を聞きながら紙袋を抱え、ぐるりと部屋を見渡した



棚に置いてあった香水の空瓶、食器棚に置いていたマグカップなど私の痕跡が綺麗に無くなっていた



複雑な気持ちで ふと壁に飾ってあるボードを見ると私達の思い出の写真は無くなっていて、代わりに 昨日撮ったであろう4人の写真や鈴香とのツーショットの写真が飾られてあった



数枚の写真の中には、お揃いのストラップを持ち 寄り添って映る美沙希と鈴香



そのストラップには見覚えがあった



美沙希が携帯につけていたストラップだ