お互い嫌いになって別れたら未練もないのだろう



だけど…私達の場合は違うから、消化しきれない私が悪いの



今も現実をまだ受け止めきれずに、こんなにも引きずってる




もう一度、好きになってもらえる保証なんて どこにもないのにね



私のせいで美沙希と雪夜、そして鈴香の関係を壊したくない



「もう…いいよ。ありがとう、美沙希」




今、自分が どんな顔をしてるのか分からないけど…美沙希が今にも泣きそうな顔で私を見るから きっと酷い顔をしてるんだろうな



「ごめんね。せっかくのデート邪魔しちゃって。私達、用があるから行くね」



そう言って美沙希の腕を掴み駅の方へ歩き出した