✧*。最愛✧*。



約束の火曜日



朝から元気がない私を美沙希が心配している




「乃愛、何かあったの?」



「んーん、何もないよ」



作り笑顔で誤魔化してみるけど、長年一緒にいる美沙希には通じるはずもなく訝しげな視線を向けてくる



そんな美沙希から逃げるように視線を外すと、その隣には ご機嫌な鈴香がいる



心の中で ため息をついた



授業が終わり帰る支度をしていると、そわそわと落ち着かない様子の鈴香が隣で待っている



「んじゃ、帰ろっか。乃愛、今日 バイト休みなんだっけ?愛(いと)しの雪夜に会えなくて残念だね」



「ちょッ、そんなんじゃないから!変な事 言わないで」



美沙希が、いつもの調子で言うもんだからドキッとした



「またまた〜照れちゃって」なんて言ってる美沙希を置いて教室を出ると、鈴香が後を追ってきた



「乃愛ちゃん、もしかして雪君の事……」



「え!?あッいや、からかわれてるだけだから。雪夜とは友達。それだけ」



咄嗟に出た言葉だった