✧*。最愛✧*。



ボロボロと溢れ出る涙で目の前の男の姿がぼやけて見えない





「乃愛…だったか。ちゃんと謝っておこうと思ってな。お前には悪いと思ってる…だがな、俺がいる世界は甘くねぇんだよ。裏切れば命の保証だってない世界だ。そんな世界に片足突っ込んだのは お前の母親だ。それだけは分ってほしい」




男が言ってる事は分かる…自業自得だって言いたいんでしょ




自分の事しか考えてなくて、都合が悪くなると逃げ出す…そんな母親だったけど、私にとっては たった一人の肉親だった



ーーー今更なのは私の方だ……今更、後悔するなんて



何で、あの時 助けられなかったんだろう……



助けたい気持ちより恐怖心が勝ってて動けなかったのは事実だけど、心の片隅に自業自得だからって思ってる自分がいた



私は、たった一人の母親を見捨てたんだ