「あんた…さっきの。一体、何の用だよ」
私を背に隠した雪夜は、その男と対峙する
私は胸に手を置いて、呼吸を整える
「別に用って程でもないが…あれから何の連絡もないから気になっててな。元気そうだな、金は足りてるのか?」
元気そう……?何を言ってるの…あんたになんか心配されたくない
私は雪夜の隣に立ち男を見据えた
「……けないで」
「何だ?聞こえねぇよ」
今まで ずっと蓋をしてきた怒りや憎しみ、悲しみや孤独感…色んな感情が体の奥底から溢れてきた
「ふざけないでって言ってんの!!あんたになんか心配されたくない!今更、何だって言うの!?」
一気に溢れ出した感情を止める事は出来なかった



