強ばっていた体から力が抜けて、その場に座り込む
「おい、どうした?」
「な…んでもない」
そうは言うものの、震え出す体を隠せる訳じゃなく 雪夜はガタガタと震える私の体を何も言わずに優しく包み込んだ
ポンポンとリズム良く叩かれる背中
少しずつ落ち着きを取り戻したけれど、その後の仕事は ほとんど手に付かず雪夜に任せてしまった
仕事が終わる頃、美沙希と鈴香が部屋から出てきた
「あ〜、歌ったぁ」
「美沙希ちゃん、歌 上手だったよ」
お金を支払った美沙希は私の異変に気が付いた
「乃愛、何かあったの?顔色悪いよ」
何も言えずにいると雪夜が割って入ってきた
「……いや、別に何もねぇよ。もう遅えから気を付けて帰れよ」
「そ?なら、いいけど…まぁ、雪夜がいるなら心配ないか。んじゃ、私ら帰るわ」



