別の男が、逃げ込んできた男の胸ぐらを掴むと容赦なしに殴りかかる するとタバコを吸いながら、その男は入ってきた 「捕まえたか?」 ドクリと心臓が鳴った 男は店内を見渡して、客がいない事を確認する 冷たく鋭い視線が私を捉えると、こちらへ向かって歩いてくる そう…あの夏の日、母親を連れて行ったあの男だった ドクドクと心臓の音が やけに耳につく まるで金縛りにあったかのように体が硬直して動かない