「俺、盾石のこと好きなんだよね。だからさ───…」
「盾石、俺と付き合って」
『付き合って』
そう言われた途端、脳内に警報のサイレンが響き渡ったと同時にRPGゲーム特有の戦闘開始BGMが流れ始める。
───あの学年で一番かっこいいと女の子たちに騒がれ、絶大な人気を誇る剣城くんに告白されてしまった…!
どうする?どうすればいい?
"告白"というワードにあの頃の惨めな思い出が蘇ってくるではないか…!!
私は脳裏に選択肢をいくつか考えた。
剣城くんに告白された!
さて、どうする?▼
▶︎こうげき
ぼうぎょ
にげる
"こうげき"は……この近距離だとちょっとあれだし、"ぼうぎょ"は今手を握られているからできない。
ならば、残った選択肢は───…"にげる"である!!
私は"にげる"を選択した。
「わ、私、日誌職員室に提出してくるね…!」
ささっと重ねられていた彼の手から引き抜いて、横に掛かっていた鞄を乱暴に掴む。


