…うそ、体育祭もう終わってる。

もしかして、午後から爆睡しちゃってた!?

寝過ぎにも程があるでしょ!!

私の馬鹿…!!と、頭を抱えていたら、


「あっ、盾石今起きたとこ?」


窓を隔てたすぐ目の前に剣城くんがひょっこり顔を出した。


「閉会式始まるから迎えに来た」


そう言って、両腕を窓枠に置きながら私を見上げる。


「剣城くっ…私、午後の競技ほぼ爆睡かましてたんだけど……」

「ははっ、やっぱり?全く帰ってこないなあ…とは思ってたんだけど…」

「起こしに来てよ!」

「ごめん。俺、午後はほとんど競技出てたから盾石起こしに行く暇なかった」

「〜〜っ…!」


反論できずにただただ剣城くんを睨んだ。


競技に出てたのは仕方ないことだと思いますよ!?

でもさぁ!もう少しその…あれ…ちょっとは気にかけてくれたっていいじゃ───…って、何に対して怒ってるんだ、私は!?