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昼食を終えた私たちは再び運動場へと集まり、クラスのテントで午後の競技が始まるまで皆と駄弁っていた。
中には友人同士や部活仲間で写真撮影をしている者、出番がなくなった人たちが集団になって談笑している姿が目に入る。
「ゆずなー!」
柚希がスマホを片手にブンブン手を振りながらこちらにやって来た。
「なんだおまえ、今年は中学生みたいな髪型なんだな〜」
「何それ、褒めてんの?貶してんの?」
「褒めてる褒めてる!」
「絶対嘘じゃん!!」
「わはは、んな怒んなよ〜。ゆずなは何してもかわいいって〜!……あっ、そんなことよりさ!」
「『そんなことより』!?」
「写真撮ろうぜ!撮ったやつ父さんに送るから!」
柚希がももちゃんに撮影を頼み、各色のパネルがある所に移動し、私たちはスマホのカメラに向かってピースをした。
「弓地さんきゅー!」
柚希はももちゃんからスマホを受け取り、写真を確認した後、「じゃあな〜!」と再度手を振ってあっという間に去って行った。
「盾石弟がいなくなった途端一気に静かになったね…」
呆れながら言うももちゃんに苦笑いを浮かべる。


