「…えっ、待って。結構前から好きになってくれてたって、こと…?」

「結構って言っても、2ヶ月くらい前だよ?」


私がうじうじしながら、恥ずかしいとかほざいていたから、あっという間に月日が経っていて。

何度も伝えてくれた相手に半年くらい待たせてしまう私って、なんか、すごくひどい女だな……。

今更ながら、悔やんでしまう自分が本当に情けない。


「…あっ!私も剣城くんに聞きたいことある!!」


ソファーの上で膝を折り曲げ、剣城くんと向き合うようにして座り直す。


「剣城くんさ、告白してくれた時、言ってたよね?『俺のこと好きになってもらえるように頑張る』、『盾石だけは誰にも譲れない』って…。その後も『ずっと側にいる』とか、嬉しいこといっぱい言ってくれたのに、今の剣城くんは自分が発した言葉と行動が全く逆で、矛盾してるよ!!」

「『矛盾』って…。急に矛杉の名前出すなよ」

「出してませんが!?」


何言ってんだこの男。

矛杉くんの要素が一体どこにあるっていうんだ。