そして、四つ葉のクローバーを探すのに、1ヶ月が経とうとした時、ついに目的のものを見つけることができたのだ。
四つ葉のクローバーを手に持って、軽い足取りで帰宅すると、
『あら、四つ葉のクローバー見つけてきたの?』
母さんに気づかれて、咄嗟に背中に隠した。
『大事そうに持っていたけど、それどうしたの?』
『……』
母さんの前では、嘘をつけない。
嘘をつくと、のちにバレて沢山怒られるから。
だから、正直に話した。
『プレゼント、しようとおもって…』
顔を真っ赤にさせながら答えると、『それなら、押し花にしたら?』と提案してきた。
訳もわからずに頷いてしまい、四つ葉のクローバーを母さんに預ける。
早速、作ってくれる母さんが『台紙何色がいい?』と聞いてくる。
ゆずながクローバーとひまわりが好きだと言っていたから、ひまわりと同じ花弁をした黄色はどうだろう。
そう頭に浮かんだと同時に、『きいろ』と口に出していた。


