ゆずなの言葉を聞いて、次の日から俺は河川敷に寄って、四つ葉のクローバーを探すことにした。

2人と途中まで一緒に下校して、それから寄り道して帰ると言って別れた後、毎日四つ葉のクローバーを探した。

ゆずな本人は、"四つ葉"とは口に出しておらず、ただ"クローバーが好き"と言っていた。


でもさ、三つ葉よりも、四つ葉の方がなんか、かっこいいじゃん。

ひまわりは、さすがに自分のお小遣いじゃ買えないから、せめて、四つ葉のクローバーを見つけて、ゆずなにあげたいなって…。


本当、自分でも何やってるんだろう…って、我に返る。

何でかわからないけど、もう一回、ゆずなの笑った顔が見たいって、そう思ったんだ。


あげたらどんな反応するんだろう。

笑って、『ありがとう』と言ってくれるだろうか。

そのことばかり考えていたら、気がつくと、日が沈みかけていて。

また見つからなかった…と、肩を落として家へと帰る。

それの繰り返し。