次の日、小学校が同じ俺たちは、2人と顔を合わせるのは当然なわけで。
『……ん』
『なあに?』
母さんが、"柚奈ちゃんと柚希くんにしっかり謝ってくるんだよ?"と散々言われたので、仕方なく、叩いてしまったお詫びにチロルチョコをそれぞれ2人に渡した。
『……きのう、は…たたいて、ごめん……』
謝罪をすることに慣れておらず、ついつい目を泳がせながら謝る。
掌にチロルチョコを乗せたまま、ゆずなたちはぽかんとした顔をする。
『…あやくん、がっこーにおやつもってきたらだめなんだよ?』
『…は?』
『ゆずき、チョコレートじゃなくて、シールドレンジャーのがったいロボがよかった…』
『うるせー、だったらそのチョコかえせ』
そう言うと、
『きゃーっ、おこったー!』
『にげろー!』
と走り出して、俺は2人を追いかける羽目になった。
これを機に、俺たちは徐々に仲良くなっていったんだ。


