『この大会は、今 自分が心の中に抱え込んでいる思いや好きな人への愛の告白、教師への不満、誰にも言えない秘密を暴露する……などなど!何でも思いを叫びまくる企画となっておりまーす!この機会に是非、参加してスッキリしちゃいましょう〜!!』


「いえーい!!」とステージを見上げる観客たちは、拍手をしたり、笛を吹くなどして、盛り上がっている。


『文化祭前にエントリーしていなくても、乱入参加可能ですので、当日に参加したい人は、今 僕が着てる法被を羽織った生徒に声をかけてくださいね〜っ!!』

「何でもありかよ〜っ!!」

「エントリー意味なくね〜?」


"自分の主張を叫べ"なんて、言っているが、これは単なる大勢の人がいる前で暴露をするという、とてつもなく恐ろしい公開処刑であると、私は思う。

そもそも、人前に立つこと自体、考えられないというのに。

ステージの上で、堂々と自分のことを話せるのは、普通に凄いことだ。

芯があって、真っ直ぐで、強い人じゃないとできない。


「ゆずな〜、弓地〜!」